新イシカワ電磁気学−参考文献と本の紹介


・『電磁気学 はじめて学ぶ人のために』 砂川重信 (培風館)

高校で物理を取らなかった人向けの電磁気学の教科書。
とてもわかりやすく良くまとまっていて非常にバランスの良い。
内容は真空中及び一様媒質中のマクスウェル方程式(教養レベル)。
高校で物理を取っていた人にもおすすめの一冊。
演習問題にちゃんと答えがついているところも素晴らしい。

・『理論電磁気学』 砂川重信 (紀伊国屋書店)

物理系の人は皆知っている超有名な教科書。
内容は物質中の電磁気学、電磁波、荷電粒子の運動と電磁波の放射、
特殊相対論など。
厚くて高いがその分内容は豊富。
読むにはマクスウェル方程式を一度勉強している必要があると思う。
説明がしっかりしているのでわかりやすい。
演習問題に答えは付いていない。

・『裳華房テキストシリーズ 電磁気学』 兵頭俊夫 (裳華房)

初等的な電磁気学の教科書。内容は教養レベルまで。
数学の説明をしっかりやっているので、非常に読みやすい。
ただし、マクスウェル方程式の微分形は付録に紹介されているのみだったり、
電磁波は説明されていないなど、内容は少ない。
物理に自信がない人が一冊目に読む本としてはおすすめ。

・『ファインマン物理学 電磁気学』 R.P.ファインマン他 (Addison Wesley/岩波書店)

講義録ということで、会話調なので非常に読みやすい。
ベクトル解析についてははじめにちゃんと説明されているので
わかりやすい。
また、いろいろな現象の例を挙げて説明しているので、
直観的にも理解しやすい。
ただし、非常に量が多い。日本語版は300ページ以上ある。
続編の「電磁気と物性」まであわせると600ページ以上にもなる。
物理の面白さを感じたい場合には非常に良い本である。
英語版の方が安いので、英語の勉強も兼ねて英語版を読んでみるのも良い。

・『電磁気学演習』 山村泰道、北川盈雄 (サイエンス社)

教養レベルの電磁気の演習書。まとめと演習問題。
解答がしっかり書かれているので勉強するには良いだろう。
ちなみに『○○演習』と『演習 ○○』という2つのシリーズがあるが、
どうやら『○○演習』の方が基本的な問題が多いようである。
最近『新演習 ○○』というシリーズも出始めたようだが、それらは未確認。

・『詳解 電磁気学演習』 後藤憲一、山崎修一郎編 (共立出版)

かなり高度なことまで載っている電磁気学の演習書。まとめと演習問題。
いろいろな問題が数多く載っているが、高度なものが多い。
ある程度の実力がある人が、電磁気学を実際の問題に適用する
練習をするのに良い本である。



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