新イシカワ量子力学−はじめに


 量子力学は難しい。 どのくらい難しいのかというと、 今まで人類で理解できた人がいないかもしれないほど難しい。  しかし、難しいのは実際の計算や応用に使えるように 勉強することでなく(これもかなり難しいが)、 その解釈である。  「新イシカワ量子力学」では、実際に使えるようになる ためだけでなく、 その解釈に関してどういう風に考えられているかも 紹介したい。  具体的には、アインシュタイン・ポドルスキー・ローゼンのパラドックス、 シュレディンガーの猫、ベルの不等式などである (これらのことは啓蒙書には書かれているが、多くの量子力学の教科書には 載っていない!)。  ただし、これらのことを正しく説明するためには、 ある程度量子力学を使えなければならない。  そこで、しばらくは通常の量子力学の解説を行う予定である。 

 力学にニュートン力学と解析力学の2種類の定式化の方法があるのと 同じように、量子力学にもいくつかの定式化の方法がある。  代表的なのは演算子形式とファインマンの経路積分形式である。  演算子形式でもシュレディンガー描像とハイゼンベルク描像の 2種類がある。  ここでは、基本的にシュレディンガー描像の演算子形式を用いて 解説を行う(普通の教科書と同じということ)。  ハイゼンベルク描像も途中で紹介する予定である。 

 多くの量子力学の教科書類はシュレディンガー方程式から一次元系を説明し、 後からブラ・ケット記法を説明している。  しかし、 そうすると唐突に出てきたブラ・ケットが何なんだかわから なくなってしまうことが多い。  一方、最初からブラ・ケットを使って説明すると 抽象的になり難しくなりすぎる。  ここでは、先にブラ・ケット記法に少し触れ、 一次元系の具体的な問題を 紹介した後にブラ・ケットで体系化することを目標とする。 

 まず最初に、量子力学の基礎と1次元系について扱う。  私の大学の授業で対応しているのは物理学科開講科目「解析力学・量子力学1」の 量子力学部分である。  その後、3次元系と近似法(物理学科「量子力学2」に対応)などの記事を 書きたいと思っている。 


[トップページへ]   [量子力学トップへ]   [次へ]
SEO [PR]  ローン比較 再就職支援 バレンタイン 無料レンタルサーバー SEO